除夜の鐘に若者が集う
除夜の鐘に、若者が沢山来てくれました。23時半から献灯のあと、重誓偈のおつとめをし、そして法話で「梵鐘」の話をしました。「梵」とはサンスクリット語で清浄の意味があり、「梵鐘」とは穢れがなく清らかな鐘を意味します。
「梵鐘」には上部に小さな突起が108個あり、この突起のことを「乳」と言います。「乳」は仏さまの頭についている「螺髪(ラホツ)※」を表しており、また「乳」の他にも「梵鐘」には様々な装飾があり、「梵鐘」全体が仏さまを表しています。つまり「梵鐘」の鐘の音は、仏さまが声を出してお説法をしていることを意味するのです。
「乳」の話を始めた時はクスクスと笑っていた高校生達も、最後は静かに話を聞いてくれ、嬉しく思いました。是非またお寺に来て下さい。
※「螺髪(ラホツ)」…仏さまの頭についているパンチパーマのような丸まった髪の毛の名称。知恵の象徴。